在宅教育 ホームスクールについて

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ホームスクール・在宅教育

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在宅教育(ホームエデュケーション)はこのようなもの

記事: 古山明男の教育論集 より

学校によらずに、家庭に基盤を置いて子どもを育てること、それが在宅教育(ホームスクール)です。

教育の道は広い

 近年子供を学校に行かせずに家庭で育てる運動が特にアメリカを中心として盛んになってきいます。全米で百万人を超していますが、それぞれの家庭が自然発生的にやっているものです。
 ホームエデュケーションあるいはホームスクーリングと呼ばれています。先進諸国のほとんどで法律の保護を受けています。

 「そんな馬鹿な。きちんと学校で教えなければ子供は発達するはずがない」そうおっしゃるかもしれません。
 しかし、現実は学校で強制されたり、競争させられたりしているために、子供達は学ぶことを嫌ったり、ただの答え出し屋になったり、大人の指し示すものを...

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子供には学ぶ本能がある

 子供は、「知りたい」「できるようになりたい」「この世界で自分の能力を生かせるようになりたい」という欲求を持っています。
 子供の何気ない行動も実は、自分のいろんな能力を試そうとしたり、自分の世界を作り上げようとしたり、見聞を広めようとしています。だれに言われなくても子供たちは仕事をしています。自分を発達させるという仕事です。

 この仕事を大人が援助することができます。それは、誰よりも、親がうまくやれることです。

 子どもを援助するというと、まず、教材を与えたり、さまざまな活動に連れ出すことを思い浮かべるかもしれません。それも...

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この世界が学校

 まったく学校に行かないまま育つ子どもたちが増えました。不登校のためです。ところが低学年から学校に行っていなくても、親がまったく教えていなくても、字の読めない子も、お金の計算のできない子にも出会いません。

 近代型ホームスクールは、現代社会のコミュニケーション手段を背景として可能になってきたものです。

 現在の日本なら、学校以外にも学べる手段はいくらでもあります。、新聞、ラジオ、雑誌、テレビ、コンピュータ、様々な団体、文化講座、野外講座、スポーツクラブ、通信教育、博物館、美術館、コンサート。本屋、図書館に行けば、おもしろそうな本がどっさり。でもおそらく子供にもっとも多くを教えるのは、一本の木だったり、ただのボール箱だったりするでしょう。

 必要なのは、子供たちに、自分自身でいいのだよと保証することです。子供たちは、たくさんの強制にさらされて、自分の感じ方、価値を信じることができなくなっているのです。子供は、信頼できる大人がいるときに

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ホームスクーリング、それは親子の協力関係

 子供たちが感じたり考えたりしていることを、子供たち自身以上に知っている者がいるはずはありません。教育とは、この子供に協力し、援助していくことなのです。やり方はたくさんあります。子供の個性もありますし、家庭の方針もあります。

 もっとも重要なのは、子供への信頼です。それで、子供は立派に成長していきます。協力・援助してくれた大人に尊敬の念を持つようになります。

 子供に協力し、援助することは、必ずしもすべて子供まかせにするということではありません。大人にリードしてもらいたいことも、子どもにはたくさんあります。わがままをたしなめるのは当然です。家庭の中で、共に生活するものとして大人への協力を求めることも当然です。

 子どもに命令・指示しすぎる人たちもいます。子どもに遠慮しすぎる人たちもいます。一律な方法を求めることはできません。
 しかし、子どもとの「良い関係」は実際に存在します。

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賞罰、点数と競争は破壊的

 賞罰は、誉められたくてやるだけ、罰せられるのがいやでやるだけの人間を作り出します。我々は、大人がいなくなったとたんに正反対のことをし始める子供を育てたいのでしょうか。認められなければ善を行おうとしない子供を育てたいのでしょうか。
 点数をつけて子供に努力させること、生徒を互いに競争させることは破壊的です。それは人間を浅薄にします。大事なのは物事を学び取ることそのものであり、点数を取ったり競争に勝ったりすることではありません。競争に勝った子は何かを知っているだけで偉いんだと感じがちですし、競争に負けた子は

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社会性について

 私たちの経験からすると、在宅教育での社会性は、学校よりよく育ちます。子どもたちはものおじせず、仲間つくりが上手です。形式ばったうわべだけの礼儀作法を身につけることもありません。

 米国でのある実験がテレビで放映されたことがあります。学校に行っている子どもたちと、ホームスクーラーたちを、それぞれ別な部屋に集めて同じ遊具を用意し、自由に遊ばせるものです。
 学校に行っている子どもたちの間では、仲間はずれができていました。いっぽう、ホームスクーラーたちは、みんなが参加して遊んでいました。
 同じようなことを、私たちも経験しています。私たちの子どもたちが集団で遊んでいるとき、すうっと見知らぬ子を受け入れていくのです。

 強制的に子どもたちを集める学校では、子どもたちは心の中に壁を作って

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世間とは違っていることに勇気を

 子供が学校に行っていないことは、世間の人に好奇心や心配の念を起こさせます。彼らはあれこれと意見をいうかもしれません。そのことに対しては勇気を持つべきです。

 子供を学校にやらないことは誰かに迷惑や危害を加えているでしょうか。

 私たちが多くの人の価値観をゆさぶってしまうことは事実です。それはどうか勘弁してください。

 「大丈夫なの? 将来はどうするの?」 他人は尋ねるでしょう。
 どんな将来がやってきても対応できる子供を、私たちは育てようとしているのです。そして、将来の不安だけで一生を送ってしまわない、現在をつかみ取る力を持った子供を育てたいのです。


子供と共に育つのは楽しいことです

在宅教育をしている家庭によく見られるのは、親子の仲が良いことです。
 画一的な何かを達成するために、親から子になにかを強いる必要がないためです。
 生き生きとした子供と共に生活するのは、大人の大きな喜びです。


Copyright (c) 「古山明男の教育論集」, all rights reserved.

<記事提供> 古山明男の教育論集
http://www.asahi-net.or.jp/~ru2a-frym/
この記事は 【古山明男の教育論集】 より承諾を得て転載したものです。



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